
まずは何をやりたいのかを考える
個人事業を始めるには、事業計画を作る前に、当然何をしたいのかを明確にしていく必要があります。
飲食業に特化して進めていくのですが、お店をするのにしてもいろんなスタイルがあります。
独立店舗・・・事業主の経営手腕が最も問われるハイリスクハイリターンな事業スタイル。

メリット
- 頑張り次第で大きな収益が期待できる
- 独自性に富んだ事業運営がしやすい
- 地域密着型で常連客を獲得しやすい
デメリット
- 工事費など多額の初期費用がかかる
- 立地に失敗すると倒産のリスクが激増
- 開業まで多くの準備や手続きが必要
成功のポイント
- 何よりも立地が大切!独立店舗の場合どこにお店を出すのかで売上が大きく左右されます。ただ人道りが多いだけでは不十分です。ファミリー向けのお店であれば住宅街、個人向けのお店であれば駅前など、コンセプトにあった立地を検討しましょう。
- 居抜き物件で費用を抑える!居抜き物件とは、厨房設備や什器、棚、机、椅子など前に入っていたお店の設備がそのまま残っている状態の物件のことで、これを利用することで開業資金を大きく節約することが出来ます。開業時は、できる限りローコストで始めるのも成功えのポイントです。
フランチャイズ・・・ノウハウがなくても大手チェーンに加入すればすぐに開業することも可能

メリット
- 未経験の状態でも研修制度などで開業することができる
- 店舗や機材を自分で用意しなくてもOK
- チェーンのブランド力で集客もある程度見込める
デメリット
- 毎月の売上の数%を本部に収める必要がある(ロイヤリティ)
- 自分で経営方針を自由に決めれない。本部、ブランドの経営方針や商品に沿った経営
- 契約を中途解約した場合違約金が発生
成功のポイント
- 加盟店の事業実績を調べる!チェーン店選びは、自分いがの加盟店がどれだけ成功しているのか、特に立地、開業時期など自分が考える開業条件に近い加盟店の事業実績を本部に見せてもらうことで大体の売上の目安や、客層などがわかります。それを基準に判断する
- 効率的な人員配置!多くのフランチャイズの場合、最初から数人の従業員を動かして経営しなければなりません。業務はできるかぎりアルバイトで回すようにし経費を削減するほか、お客様の来店状況に応じて、2〜3時間単位のシフト作成で極力無駄のでない人員配置を行いましょう
移動販売・・・場所に縛られず、日によって営業場所を変えられる

メリット
- 短時間で効率的に商品が売れる
- 商品数が少なくても事業が成り立つ
- 家賃などの固定費がかからない
デメリット
- 長時間営業することが出来ない
- 天候に左右されやすい
- 営業場所を確保出来ない場合もある
成功のポイント
- 営業場所の確保が先決!移動販売を行うには、保健所に移動販売車の設計図などを提出し、営業許可を取る必要があります。また、営業場所の許可も必要一般道路での販売は法律で禁止されてるためショッピングセンターやパチンコ店など人が集まりやすい場所を選びましょう
- 最後のひと手間を惜しまない!売上を上げるために短時間で商品をさばく必要がありますが、予め作ったものを売るだけではなく。弁当であれば、唐揚げはその場で揚げる、クレープであれば色々なトッピングを用意するなどできたて感の演出が大事
業務委託・・・既存の店舗なので利益の目処が立ちやすい

メリット
- 会社内の独立制度などを利用し既存店舗で独立することで開業資金が少なくて済む
- 既存店なので営業実績があるため、契約条件を照らし合わせて予めどれくらいの収益が見込めるのかが把握できる
- 営業できるほとんどの設備、器具、仕入れ先、発注システムなどがそのまま使える。
デメリット
- 直営店舗の業務委託のため、営業方針やメニューなどは自由度がない
- 毎月の売上より本部に数%のロイヤリティを収めなくてはならない。
- 契約を中途解約した場合違約金が発生
ネット販売・・・あらゆる面で自由度が高く世界中の人を相手に商売が可能

業態例
- 輸入家具販売
- アプリ配信
- 中古家電、古書などの販売
- オリジナル商品の販売など
SOHO(在宅ビジネス)・・・センスで勝負。自分の腕と経験が頼りのフリーランス
業態例
- ライター
- デザイナー
- カメラマン
- プログラマー
- イラストレーター
- 翻訳家
- ミュージシャンなど
事業計画を立てよう
個人事業を始めるためにはまずは何をしたら良いでしょう。最初にすることは「事業計画」を立てることです。「事業計画」には大きく分けて「経営計画」「資金計画」の2つ分けて考えていきます。
経営計画
主に事業運営に必要になるものを考えていきます。
飲食店開業するあたって、いつ、どんな場所で始めるのか、仕入れはどうするのか、どんな客層にどんな商品を売るのかなど、実際に商品を売るまでの過程をシュミレーションしていくことで事業を始めるうえで足りないものを明確にしていく
- 事業の概要・・事業内容、開業日、場所、必要な許認可の有無、経営理念、経営方針
- 商品やサービスの特徴・・販売する商品、サービス内容、価格、セールスポイントなどを決める
- 市場や顧客層の分析・・同業他社との比較、ターゲットとなる顧客層の分析
- 仕入れ、販売計画・・原材料の仕入先、仕入れルート、販売先、販売ルート、販売戦略などを決める
- 人員計画・・従業員やアルバイトの雇用人数、雇用時期などを決める
資金計画
資金計画では、開業や事業運営にどれくらいのお金が必要になるのかを考えていきます。
毎月家賃はどれくらいか、店舗を作るための工事費、看板、棚といった設備を揃える費用はどれくらいかかかるのか。経営計画で考えたものを揃えたり、維持するために必要な資金を具体的に数字の落とし込んで考えていきましょう。
同時に、事業を通じてどれくらいのお金を得れるのかといった事も考えていかなければなりません。1日の客数はどれくらい見込めるのか、商品の価格はいくらに設定するのかで、売上の額も変わってきます。毎月の人件費、仕入れ代金、その他の経費を差し引いた上で最終に利益が得れる計画を立てなくてはいけません。
- 開業資金の算出・・必要になる開業資金、運転資金、生活費などを算出する
- 自己資金の算出・・預貯金、積立金、株券や貴金属などの資産額を把握し事業運営のために自分で用意できる資金額を算出する
- 借入金と借入先・・借りなければならないお金の額と借入先を検討
- 損益計算書の作成・・毎月の売上と経費の予測を立て損益計算書を作成
経営計画、資金計画は何度も見直し、開業資金が足りないのであれば、資金が貯まるまで開業を延期するなど、より実現性が高く、開業後のリスクが低くなるろうな選択をしていくことが大切です。
日本政策金融公庫の創業計画書はこちらを参考にしてください。
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